FSW(摩擦撹拌接合)

FSW(摩擦撹拌接合)とは?

『FSW』(摩擦撹拌接合)とは特殊な工具を使い、金属同士の接合部を摩擦熱で軟らかくして練り混ぜることで一体化させる技術。通常はロケットや航空機、自動車、鉄道などに利用されていますが、タイムはIT分野に活用しています。

接合可能部材

軟化温度が比較的低いアルミニウム合金など軽金属が多い。アルミニウム以外でもアルミニウム合金のAZ31、AZ61 チタンやの類にあるその合金、軟鋼、亜鉛、鉛で接合可能。※弊社実績:アルミニウム・銅

接合の種類

FSW 摩擦攪拌接合の5つの特長

  1. 漏れの心配のない接合。
  2. 自由な流路(複雑な配管経路での設計が可能)
  3. 設計から加工までの一貫体制で熱解析も行えます。
  4. 温調プレートに応用すれば従来の三次元配管に占有された容積が二次元集積配管容積にて省スペース化が可能。
  5. 100%リサイクル可能(溶棒・溶剤・接着剤を不使用)

従来接合方との比較

※強度はリベット結合のみLap接合、ほかはButt接合の場合。

接合法TIGEBWリベット結合FSW
強度引張素材の70%程度素材の80%程度FSWの50%程度素材の80%程度
疲労素材の70%程度素材の70%程度FSWと同等素材の80~100%
歪み大(FSWとの比較)中(FSWとの比較)小(リベットより大)
接合部材AI2000/7000系難同左2000/7000系可同左
異種可能同左同左良好(鋳物可)
欠陥条件により発生同左少ない同左
接合前処理必要同左プライマー剤に打鋲前処理が無くても接合可能
接合形状複雑形状可複雑形状多少可同左単純コンター可
接合面要求精度低い同左要求精度高い同左
重量インパクト