加速器製作

加速器とは?

タイム独自の技術を盛り込んだ『加速器』。鏡のように内部を極限まで滑らかにし、宇宙レベルの真空状態を保つ「超高真空」の容器である加速器は、電子やイオン、重粒子などの分子を光速に近い速さにまで加速させる装置です。

銅で作られるこの装置はタイムが培ってきた技術が全て詰め込まれており、とても繊細で高精度な加工技術を要します。2種類の加速器『RFQ』『DTL』を製作する特許も取得済み。2種類を用途によって使い分けます。

加速器は医療分野や建設分野での活用が期待されており、当社では東京工業大学や理化学研究所などさまざまな研究施設と連携し、加速器制作を進めています。

加速器の用途

医療分野では2つの用途に使われています。

1つ目は、医療機器・用品の滅菌。加速した電子を手術用メスや注射器、ガウンなどの医療品に当てることで滅菌作用を発揮し、安全性を高めます。

2つ目は、がん治療。加速した電子や重粒子をがん細胞に照射して死滅させます。放射線治療の一種で、高度先進医療として行われています。

また建設分野では、非破壊検査に用いられています。

「非破壊検査」とは、モノを壊すことなく劣化状況などを調べる技術。加速したイオンで中性子を取り出して照射すると、コンクリートの奥深くまで届くうえ水に吸収される性質があるため、内部の亀裂や浸水を調べることができます。叩いて調べるよりも早く正確なため、橋梁やトンネルなどの検査への実用化が期待されています。

医療と建設は、人々の命や暮らしと密接に関わる分野。タイムは独自に磨き上げてきた技術力と開発力で、皆さまのより安全で豊かな生活に貢献しています。

DTL

DTL

RFQ

RFQ

研究施設との連携

東京工業大学
加速器の研究開発並びに製作において連携させていただいております。

理化学研究所
小型中性子源の研究開発において中性子発生用小型加速器の設計・製作で協力させていいただいております。